元獣医師の子育て記録

都内で猫2匹、多数のげっ歯類、ヒトの女の子1人を育てています。

ペットを飼いながら赤ちゃんと暮らすということ

獣医師夫婦ということもあり、娘が生まれる…いや結婚する前から我が家には色々な動物がいました。今では猫2匹、げっ歯類総勢約20匹の大所帯(?)で暮らしています。

ということで、今回はペットを飼いながら赤ちゃんと暮らすということについて書きたいと思います。

結論から言うと、もうペットを飼ってる人はしょうがないですが、「赤ちゃんの情操教育・お友達に♡」と、赤ちゃんが生まれてからペットを飼うのは絶対やめた方がいいです。

まぁ爬虫類・両生類・魚類などの毛がないペットならギリありかなと思いますが、生まれてくる子供がアトピーや喘息がないとは言い切れない以上、犬猫などの毛のある動物を飼うべきじゃないです。

もちろん犬に噛まれるなどの怪我のリスクもあります。小児科学会から傷害速報もでています*1

獣医師として断言しますが、「うちのワンちゃん/ネコちゃんはそんなことしないから!」は何一つ信用なりません。普段お世話をしてくれる人には優しくても、耳を引っ張ってきたり急に大声を出す赤ちゃんに対しても犬猫が優しくしてくれるとはかぎりません。また、本犬・本猫に悪気がなくても怪我をさせてしまう可能性は十分にあります。

あと、シンプルに生活エリアをわけるのもだるい&難しいです!!!ペット用のお部屋を用意できる豪邸に住めるなら別ですが。

でもお前、ペットと赤ちゃんと一緒に暮らしてるやん。という声について、うちではどうしているか?というのを書いていきます。しかしこれは一つのケースレポートでしかないので、こうすれば安心だぜ!というよりは、うちの家にはこうしたら適用できるかも?と考えながら読んでいただきたいです。

 

ベビーベッドはいる。悔しいが。

そもそも都内の狭小住宅で慎ましく暮らしているので、ベビーベッドみたいな巨大なものはなるべく置きたくなかったんですが、犬猫と暮らす以上は必須です。必須すぎます。

まず、犬猫を飼っていると床が汚いです。私が掃除嫌いとかではなく、午前中に掃除しても午後には毛まみれになってしまうんです(トイプーとかなら違うのかも)。そんなところに布団敷いて赤ちゃんを寝かせるのはかなりの抵抗感です。

また、ベビーベッドは一種の安全地帯でもあります。犬は絶対に入ることができないため、ベビーベッドに寝かせておけば安心♪というのがあります。

一方で猫はジャンプして侵入することもあるため、蚊帳の使用をおすすめします。

まぁ…結局開け閉めがめんどくなってきたりするんですが…。

 

檻かゲートか

娘がハイハイを始めたあたりから猫トイレや水入れで遊ぶシーンが出てきたため、トイレ・水入れを隔離する必要が出てきました。

今では猫用ケージ↓の中と、ソファと壁とゲートで区切られて娘が入れない区画にそれぞれ置いています。

ゲートはこちら。キッチンへの侵入防止なんかにも使えます。

突っ張り式より自立式の方が自由度が高いなとは思います。ただしパワーがついてくると自力で動かしちゃったりするのですが…(うちはゲートとソファの足を紐でくくって動かないようにしています)

ベビーサークルが置ける家であれば、その方が簡単です。うちはベビーサークルを置く場所がないので泣く泣くこのような形になっています。

 

保湿せずにいられない。

当然猫も娘も私の命よりも大切なので、猫か娘かどちらか選び、どちらかを切り捨てろと言われてもできません。ので、もっとも恐れていたことが娘のアトピーor/and喘息の発症でした。アトピーも喘息も猫の毛は増悪因子なので。

これがなぜ保湿につながるかと言うと、保湿せずに肌が荒れる→そこから猫由来のアレルゲンが入る→アレルギー反応であるアトピーや喘息の発症、という流れがあるからです。

なので、新生児の頃は特に狂ったように保湿しました。乳児湿疹も一瞬出ましたが、しっかり洗って保湿、ひどいところはステロイド塗布。を徹底したので、今に至るまでほぼキレイな肌で来ています。子供は代謝がいいので頑張った分すぐ反映されるからいいですね。私なんてどんだけ保湿しても効果ないのに…

おすすめの保湿剤はこちら↓ ピジョンのベビーローションです。

[rakuten:netbaby:10039299:detail]

黄色いパッケージのうるおいプラスというのもありますが、正直違いがよくわからないので普通に白い方を買っています。

これはポンプ式なので使いやすく、伸びもよく、臭いもせず、なにより市販品で保湿成分セラミドが含まれているのがいいです。ほかの市販の保湿剤だとセラミドが含まれてなかったりするんですよね。

なお、顔だけはちょっとお高めのものを使っています。↓

[rakuten:energy:10063727:detail]

こちらの保湿成分は「ヘパリン類似物質」、いわゆるヒルドイドと同じですね。なので別にヒルマイルドとか他のOTC医薬品でも代替可能だと思います。

ヘパソフトも伸びが悪いわけではないのですが、全身に塗るにはちょっとやりづらい&高いという側面があるので、顔と体で使い分けています。

ちなみにシャンプー・ボディソープもピジョンです。泡で出るやつを使っています。

[rakuten:sundrug:10081948:detail]

 

真の猫は、高さを選ばない。

ここまで赤ちゃん側から見た環境整備について書いてきましたが、猫側も環境整備する必要があります。

猫から見た赤ちゃんというのは、「急に家に住みついた得体の知れない生き物」です。予測不能な動き、急に発される奇声。猫が赤ちゃんを嫌う要素はいくらでもあります。

なので、絶対に赤ちゃんが侵入することのできない猫が安心できる場所を必ず作ってあげてください。おすすめはキャットタワーです。猫は高いところが好きな上に赤ちゃんは手が届かないので。

普通のキャットタワーだとよじ登ってしまって危ないのであれば、3段くらいのケージがおすすめです。うちも普段は↑の方で紹介したケージの扉は開け放して、キャットタワーとして活用しています。キャットウォークがある家なら安心かもしれません。

 

以上つらつらと書いてきましたが、また思い出したら追記するかもしれません。

次はワンオペ育児について書こうかと思います。