おすすめ書籍【育児編】
育児をしていると不安と疑問だらけだなと感じるが、それを少しでも解消してくれるオススメ本を紹介する。
《オススメ》
ママとパパの 赤ちゃんと子供の病気・ホームケア辞典
こちらはタイトルの通り一般的なママパパ向けなので、医学・生物学を学んでない人でもかなりわかりやすい。何が良いって「鼻水が出た」「食欲がない」といった症状から対処法がわかるところ。
医療関係者向けだと基本的には疾患名でひくので、いわゆる単なる風邪の症状への対処法は載ってなかったりする。必ず持っておきたい1冊。
病気が見える15 小児科
医療関係者にはお馴染みの「病気が見える」シリーズ。広く浅く全体をカバーしてくれている。この本の何よりも好きなところはイラストがめちゃくちゃ豊富なところ。文字だけだとわかりづらい内容が、イラストによりとても理解しやすくなっている。ただし、内容は医療関係者向けのため少し難しい&稀な疾患も多く載ってるので、医学を多少なりともかじってる人じゃないとオーバースペックになっちゃうかも。あと、乳児湿疹やおむつかぶれなど、皮膚科系の病気はあまり網羅されていないので注意(皮膚科の方にまとまってるのかも)。
ナースが知っておきたい 小児科でよくみる症状・疾患ハンドブック
タイトルの通りナース向けではあるが、カラフルなノートっぽくまとめられているので比較的読みやすい。写真があるのも◎。ただし当然ながら医学用語にフリガナはふられていないので、全く生物学を知らない人だと少し難しいかも。
「家族からよくある質問」といったコラムもあり、「病気がみえる」シリーズが基礎を学ぶためのものだとすると、こちらはより実践的なイメージ。
【アプリ】教えてドクター
本じゃないけどご紹介。症状や病名から検索できるだけでなく、防災の心得や「こんな時って救急車呼んでいいの!?」みたいなこともわかるすごいアプリ。解説もイラスト満載でわかりやすい。
すごいのに無料アプリなので、本はちょっと…という人はとりあえずダウンロードしてみてほしい。
赤ちゃんのための補完食入門
補完食(≒離乳食)の概念、進め方を優しく解説してくれている本。
個人的に著者の相川晴先生は人柄・知識ともにとても信頼している方なのと、何より実際に家庭で料理を担っている方が書いた本なので、とても実践的でこちらに寄り添ってくれている(男性医師が書いたものだと「なんだてめーそれお前毎日やってみろや絶対家で料理してねーだろ」みたいなことがたまにあるので…)。
参考文献もりもりでしっかりエビデンスに基づいてる他、実際に相川先生が進められた方法も載っていたりしてわかりやすい。力強くオススメする一冊。
大人ごはんからとり分けも! きちんと簡単離乳食
会社員であれば子供が生後5-6ヶ月くらいになったあたりで保険組合から勝手に送られてくる本。なので買う必要はない。
食材別にどのくらい細かくするか?いつから与えていいか?が写真付きで一覧になっており、これがめちゃくちゃ便利。
下ごしらえの詳しいコツやざっくりとした進め方、取り分けレシピが載ってるのもいい。
ただ、各時期におけるQ&Aには「?」と思うこともあるため、ここはあまり真面目に捉えなくていいかな…と思う。
かんたん!ラクチン! 冷凍保存の便利レシピ266
これは全然育児本ではないがオススメなので。
各食材ごとに冷凍に向いてるか?向いてないか?どうすればおいしく冷凍できるか?が書いてあり、普段から色んなものを冷凍しまくってて冷凍庫がパンパンな人間には必携の一冊。
大人の料理だけでなく離乳食にも応用できる面はあるので、持っていて損はないと思う。
《なんだかなぁ》
症例から学ぶ 周産期診療ワークブック
妊娠初期にハイになって買ってしまった一冊。
ちゃんとした学会が出しているだけあって、めちゃくちゃ内容はしっかりしてる。が、明らか妊婦には必要ない。研修医とかそういう人が読む本(それはそう)。まさしくオーバースペック。
これよりはネットで「産科 ガイドライン」と検索すると出てくる、産婦人科診療ガイドライン-産科編2020(ちなみに最新版は2023だが、読むには購入する必要あり。一般人が読むなら2020版で十分)や、産科婦人科学会が一般の方向けに書いてるページ(https://www.jsog.or.jp/citizen/5719/)の方がわかりやすい。
はじめてママ&パパの育児
月齢ごとに色々まとまっている他、予防接種や離乳食、沐浴、授乳中など本当に育児をまるごと網羅した本。Amazonの評価は高いのだが、私はあんまり…。
というのも、どこからか募集されてきた他人の赤ちゃんが身長や体重付きで載ってるのだが、どうしてもこれと比べてしまってモヤモヤする。そして「お前誰やねん、しゃらくさいわ」の気持ちでいっぱいになる…
なんか中途半端な大きさで本棚への収まりが悪いのも個人的なマイナスポイント。
他人のことが気にならない人、育児の概要だけとりあえず知りたい人にはいいかも。
本屋には大抵置いてると思うのでチラッと立ち読みしてから買うのもアリかな…
子どもはこう育つ!おなかの中から6歳まで
これも会社員であれば子供が生後5-6ヶ月くらいになったあたりで保険組合から勝手に送られてくる本。なので買う必要はない。
失礼ながら、いかにも医者夫婦が印税目当てで書いたんだろうなという印象。
イラストが多く読みやすいのと、さほど変なことは言っていないので毒にはならないのだが、別に役立つことも言っていない。うん、知ってるってことしか書いてない。世の中にこの本しかなければ有用だとは思うが、そんなことはないので特に必要ない。
また何かあれば追記するかも。